2018-02-13 会社は赤字続きだけれども取引先には迷惑をかけられない―そう考えて,会社を破産させて取引先を別会社に引き継がせることをされる相談者が何人かいます。そして,会社の代表者もちゃっかり別会社に移籍していたりします。確かに,その事業を生き残らせる手法として,借金を背負った会社は倒産させるけれども,その事業を別会社に引き継がせるというスキームはよく見受けられます。しかし,そのやり方を間違えると,別会社も一緒に共倒れになってしまうリスクがあります。 ...
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2018-01-11 成人の日に,ある振袖レンタル会社に関し,着物の着付けを依頼したのに着物が届かないなどのトラブルがニュースで報じられました。この会社に依頼してしまった人は,本当にお気の毒です。一方のニュースで,この会社は倒産状態にあるのではないか,との憶測も流れています。
成人式の日に,受けていた注文どおりに振袖を用意できなかったのは,やむを得ないことだったかもしれません。前払いで受け取っていた代金も返金できない状況だったのでしょう。しかし,倒産を手掛ける弁護士の目からすれば,もう少し穏当なやり方はなかったのでしょうか。夜逃げみたいなやり方で事業を閉鎖し,何の説明もしないで現場に大混乱をもたらしてしまったというのは,残念で仕方ありません。 ...
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2017-12-12 多摩の弁護士で,刑事事件の示談交渉を相談されたことがない者はほとんどいないと思います。刑事事件の示談交渉の相談は,ほとんど加害者側からですが,被害者からの相談もたまにあります。
日馬富士の暴行事件の第一報を聞いて,私は,示談がすぐにまとまるのではないかと思いました。これまで多数の示談交渉を手掛けた経験からすると,仲間内の暴行事件で,加害者側も被害者側も相当な地位がある人で,事件を大ごとにすることはないだろうと,思ったからです。
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2017-11-10 うまくいっている人は,多摩オリエンタル法律事務所のような,地域の弁護士事務所にはまず来ません。弁護士に相談するべきことがないからです。法律事務所に来る人は,“やられた人”,“やりたい人”,“やられそうな人”,“やってしまった人”,こんなところでしょうか。 ...
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2017-10-11 会社の自己破産について,“資産が何もない”状態になって相談に来られる方がいます。話をさらに聞いてみると,信用は完全になくなって,売掛金が入る予定もないと言います。このような方でも,弁護士事務所に相談に来ていただきさえすれば,まだ救済の余地があります。問題は,“資産が何もない”ので,弁護士に相談することもできないと思っている方です。
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→ 続きを読む- 2017-09-15
当ホームページでもアクセスの多い「社長が死んだその時」をまとめたページをを法律相談Q&Aに追加しました。
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2017-09-08 弁護士をしていると,法曹とそうでない人との感覚の違いを実感させられることが多々あります。NHKで,昔話裁判という番組があります。例えば,そのカチカチ山で,タヌキに対する殺人未遂(?)で起訴されたウサギを擁護するネット上の声が多いようです。しかし,法曹の感覚では,ウサギに執行猶予判決が妥当と考える人は,むしろ少数なのではないでしょうか。 ...
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2017-08-04 平成26年の調査によると,全国の中小企業は約380万だそうです。中小企業基盤整備機構によれば,小規模企業共済に在籍しているのは約160万件だそうです。このように一般に普及しつつある小規模企業共済について,破産手続の観点から説明したいと思います ...
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2017-07-10 破産事件は,通常,介入通知発送→債権・資産調査→破産申立てという流れで進行します。特段問題がなければ,介入通知発送から1,2ヵ月で破産申立てまで完了します。ところが,会社を破産させる場合,関係者が多数いて,事案毎に違った問題を抱えているため,通常の進行を一口で説明することはできません。そこで今回は,会社をたたむときの課題を,いくつかのパターンに分けて,簡単に説明したいと思います。 ...
→ 続きを読む- 2017-06-07
先日,とある医師が書いたコラムが興味深かったので紹介します。最近医療ドラマで有名になった決めゼリフ「私,失敗しないので」というのは,あり得ないというのです。失敗したことがない医者がいるとしたら,それは経験不足の医者だろうということでした。 ...
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