法律よりも大切なものがある。


法律を守っているのだから問題ないではないか。
そのようなことを言われることがよくあります。確かに,法律を守っていれば,裁判をして負けるリスクは極めて低くなります。しかし,法律が正義であるとは限りません。歴史上,悪法と呼ばれる法律はいくつもありました。法律を守っていれば何をしても良いのだという考え方は,間違っているように思います。

そこで,その可能性は小さいと言っても,法律を守って裁判で負けるケースがあることも知っていただきたいところです。それでは,法律を守っているのに,なぜ裁判で負けるのか。それは,法律には様々な解釈があり,自分では法律を守っているつもりでも,裁判官の感情により,別の法解釈が採用される可能性があるからです。その裁判官の感情を左右するものは何か。これを一言で説明するのは難しいでしょうが,「情実」とでも言いましょうか。
裁判手続に携わっていると,つい違法適法といった法律論にばかり目が行ってしまい,卑怯正当といった情実論を軽視しがちです。しかし,いかにその主張が法律上適正でも,やっていることが卑怯であれば,裁判官が法解釈を改めて,公正な判決を書こうとすることも,あり得ることなのです。
多摩オリエンタル法律事務所では,誤った法律論を主張することがないよう努力しています。しかし,それと同時に,その法律論は正義に適っているか,常に意識していきたいものです。

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