法律を守っているのだから問題ないではないか。
そのようなことを言われることがよくあります。確かに,法律を守っていれば,裁判をして負けるリスクは極めて低くなります。しかし,法律が正義であるとは限りません。歴史上,悪法と呼ばれる法律はいくつもありました。法律を守っていれば何をしても良いのだという考え方は,間違っているように思います。
そこで,その可能性は小さいと言っても,法律を守って裁判で負けるケースがあることも知っていただきたいところです。それでは,法律を守っているのに,なぜ裁判で負けるのか。それは,法律には様々な解釈があり,自分では法律を守っているつもりでも,裁判官の感情により,別の法解釈が採用される可能性があるからです。その裁判官の感情を左右するものは何か。これを一言で説明するのは難しいでしょうが,「情実」とでも言いましょうか。
裁判手続に携わっていると,つい違法適法といった法律論にばかり目が行ってしまい,卑怯正当といった情実論を軽視しがちです。しかし,いかにその主張が法律上適正でも,やっていることが卑怯であれば,裁判官が法解釈を改めて,公正な判決を書こうとすることも,あり得ることなのです。
多摩オリエンタル法律事務所では,誤った法律論を主張することがないよう努力しています。しかし,それと同時に,その法律論は正義に適っているか,常に意識していきたいものです。
多摩オリエンタル法律事務所
早めのご相談が早期解決につながることもあります。一度話を聞いてみませんか?債務整理・離婚・相続・交通事故から債権回収や労働問題まで対応いたします。
社長の相続問題についての相談が増えています。多摩の企業法務についてもお気軽にお問合せください。
~多摩オリエンタル法律事務所~
多摩センター駅徒歩3分。夜間・休日も対応いたします。債務整理のご相談は無料です。多摩市、稲城市の方からのご相談が多い事務所です。債務整理・離婚・相続・後見等の個人事件や、売掛金回収・倒産等の法人事件の実績多数あります。
お問い合わせはこちら042-357-3561