破産するべきかどうか

一概には言えませんが,金融機関と交渉して債務整理(任意整理)をする場合,負債総額を60で割った金額が,だいたい毎月の返済額ということになります。だいたいで構いませんので,毎月の収入と支出の差額を出してみてください。これが毎月の返済額よりも数万円多いという場合は,破産をしないで債務整理が可能ですが,そうでなければ破産するべきという結論になります。 “破産するべきかどうか” の続きを読む

免責不許可事由(ギャンブル等)があっても破産事件を受任します。

 多摩オリエンタル法律事務所では、ギャンブルやゲーム課金などの免責不許可事由があっても、破産事件を受任するようこころがけています。法律上、免責不許可事由があるとされる事案でも、破産を申し立てれば、ほとんどのケースで、裁判官の裁量で免責、すなわち借金が帳消しとなるからです。
 もっとも、例外的に、免責が認められないケースがあります。過去の裁判例を分析すると、次のようなケースは注意が必要です。
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債務整理について思う

 収入も財産もなく,どうしても借金を返せない人がいます。「だから債務を免除してください。」と債権者と交渉しても,あまりうまくいくものではありません。「破産したら,1円も返せません。しかし,ここで債務を免除してくれたら,破産を免れることができます。そうすると,10万円までなら返せます。」そう説明しても,納得していただける債権者はあまりいません。相手が金融機関や大手企業の場合,ますます納得してくれません。大きな会社であれば,多少の債務免除をしても経営に悪影響が出るリスクは小さいはずです。
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管財事件・同時廃止事件の振り分けの提言

破産申立てにあたっては,その後,裁判所が管財人を選任するのか,しないのか,破産申立人にとっては,この点がもっとも重要と言っても良いでしょう。なぜならば,裁判所が管財人を選任すれば,破産申立人が20万円の予納金を負担しなければならなくなるからです。この管財人が選任された破産申立てを一般に「管財事件」と言います。破産に至る経緯にとくに問題がなければ,この20万円の予納金の負担は不要です。このような事件を「同時廃止事件」といいます。 “管財事件・同時廃止事件の振り分けの提言” の続きを読む

倒産会社から事業を引き継ぐ場合の注意点について

会社は赤字続きだけれども取引先には迷惑をかけられない―そう考えて,会社を破産させて取引先を別会社に引き継がせることをされる相談者が何人かいます。そして,会社の代表者もちゃっかり別会社に移籍していたりします。確かに,その事業を生き残らせる手法として,借金を背負った会社は倒産させるけれども,その事業を別会社に引き継がせるというスキームはよく見受けられます。しかし,そのやり方を間違えると,別会社も一緒に共倒れになってしまうリスクがあります。       “倒産会社から事業を引き継ぐ場合の注意点について” の続きを読む

経営破綻を一人で抱え込むと大混乱になるということ―とある振袖レンタル会社のニュースから

 成人の日に,ある振袖レンタル会社に関し,着物の着付けを依頼したのに着物が届かないなどのトラブルがニュースで報じられました。この会社に依頼してしまった人は,本当にお気の毒です。一方のニュースで,この会社は倒産状態にあるのではないか,との憶測も流れています。
成人式の日に,受けていた注文どおりに振袖を用意できなかったのは,やむを得ないことだったかもしれません。前払いで受け取っていた代金も返金できない状況だったのでしょう。しかし,倒産を手掛ける弁護士の目からすれば,もう少し穏当なやり方はなかったのでしょうか。夜逃げみたいなやり方で事業を閉鎖し,何の説明もしないで現場に大混乱をもたらしてしまったというのは,残念で仕方ありません。  “経営破綻を一人で抱え込むと大混乱になるということ―とある振袖レンタル会社のニュースから” の続きを読む

会社の自己破産 弁護士報酬なんて払えないと思っていませんか

会社の自己破産について,“資産が何もない”状態になって相談に来られる方がいます。話をさらに聞いてみると,信用は完全になくなって,売掛金が入る予定もないと言います。このような方でも,弁護士事務所に相談に来ていただきさえすれば,まだ救済の余地があります。問題は,“資産が何もない”ので,弁護士に相談することもできないと思っている方です。
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資金繰りが厳しい~小規模企業共済に手をつける前には弁護士にご相談を!

平成26年の調査によると,全国の中小企業は約380万だそうです。中小企業基盤整備機構によれば,小規模企業共済に在籍しているのは約160万件だそうです。このように一般に普及しつつある小規模企業共済について,破産手続の観点から説明したいと思います “資金繰りが厳しい~小規模企業共済に手をつける前には弁護士にご相談を!” の続きを読む