新型コロナウィルスの感染者が減少傾向にあるようです。東京都内の入院患者数が高い水準で推移しているとはいえ,ここ1ヵ月は減少傾向にあり,多摩オリエンタル法律事務所では,ほぼ平常通りの業務をしております。
とはいえ,社会全体でみれば,衛生面の警戒感は強いようであり,裁判所の運用も完全に通常通りとはいっておりません。4月の緊急事態宣言以来,東京地方裁判所立川支部では,係属事件の処理が滞り,その影響がまだ残っている印象です。業務はほぼ平常通りに戻りつつありますが,裁判期日の指定や間隔が,平時の1.5倍程度に広がっているのではないかという印象です。
個人的には,そこまでコロナウィルスの感染拡大を警戒しなくても良いように思います。これまで我々法曹は,法の支配の名の下に,些細な違法も許さない清廉な社会を作り上げていこうと努力してまいりました。しかしそれをやり過ぎると,かえって社会の柔軟性がなくなってしまい,コロナウィルスの蔓延という不測の事態が起きると身動きがとれなくなってしまうという問題が見えてきました。水清ければ魚棲まずとも言います。この問題に対する答えはまだ見えませんが,法治主義のあり方は,もう一度,考え直した方が良いかもしれないとも思っています。
~多摩オリエンタル法律事務所~
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