ウクライナ情勢と弁護士ができることについて

ロシアのウクライナ侵攻に関し,世間の非難が噴出しております。恥ずかしながら,私は,なぜロシアがウクライナに侵攻したのか,その事情はよく分かりません。何か,言い分があるのかもしれません。しかし,その「言い分」がどうであるにせよ,それが殺人を正当化する理由になるとは思えません。これは「戦争」と呼ぶべきではなく,「犯罪」と言うべきだと思います。一人の権力者による,大量殺人事件でしょう。と,このように非難をしてみても,物事が好転するとは思えません。そこで弁護士である私は,自分に何ができるか,考えてみました。

 まず,今回の侵攻で,多数のウクライナ難民が発生することが考えられます。一般に日本は難民認定が厳しいと言われていますが,その難民認定をお手伝いすることが考えられます。もっとも,多摩オリエンタル法律事務所は,こうした外国人事件を専門に取り扱っているものではありません。泥棒を見て縄をなう観はありますが,これを機に,難民認定法の勉強をしておきたいと思います。
 次に,国内では,ロシア人に対する心無い非難が出ていると聞きます。悪いのは,ウクライナ侵攻を命じた権力者たちであり,ロシア人ではありません。とくに,日本国内にいる一般のロシア人には何の罪もないはずであり,これを非難するというのは筋違いだと思います。こうした迫害を受けた外国人のために法律相談を受け付けるというのもあって良いでしょう。
 最後に,弁護士会多摩支部では,外国人のための法律相談窓口を設けていることを情報提供しておきます。申込方法は電話(042-548-1190)であり,受付時間は月曜日から金曜日の9:30~12:00,13:00~16:30。相談料金は30分5500円で,通訳料は無料です。
 ロシア軍が1日も早くウクライナ領からすべて撤退することを祈っています。

多摩オリエンタル法律事務所では、債務整理の相談がもっとも多いです。多重債務で不安を抱えているのであれば、ぜひとも一度、ご相談ください。債務整理の相談は無料です。お問合せをお待ちしております。