事業再生の決断にあたって考えてほしいこと

今月も売上げが伸びない・・・借金が返せない・・・専門家に事業再生の相談をしてみようか。
今,このページを読んでいる方は,そのような悩みを抱えているのではないでしょうか。

しかし,事業再生の問題は,専門家に相談すれば直ちに解決するというものではありません。場合によっては,事業再生の相談ではなく,会社破産の相談をするべきかもしれません。
そこで,事業再生の決断にあたって,是非とも考えてほしいことを述べさせていただきます。

① 会社の強みはなんですか
 あなたは,自社の強みと弱みをはっきりと説明できますか。
 売上げが伸びない,債務を返済できない,というのは,会社が強みを発揮できていないからです。
 事業再生の第一歩は,銀行から融資を得ることでも,会社の債務を圧縮することでもありません。会社の強みを大々的に展開することです。
 これを一言でいえば,会社の強みを発揮する事業計画書を作ることです。
② 会社の強みとは何か
 会社の強みがなければ,事業再生は絶望的です。もはや破産のほかに途はありません。
 しかし,あなたが永年経営者をしていたのであれば,簡単にあきらめてはいけません。すくなくともあなたには,一度は会社を興し,維持されてきた実績があります。何の強みもなければ,このようなことはできません。
 ですから,事業再生の相談をする際には,何とか会社の強みを発見するように努力しましょう。
 自社の客層はどうなっているか,どの地域で売上げを伸ばしているか,これまで売上げが伸びていた時期はいつか,同業他社はどのような経営状況か,これまでの営業実績を見つめなおせば,必ず自社の強みが見つかるはずです。
③ 自社の弱みはなんですか
 会社の強みは見つかりました,その強みを生かす事業計画書もできました。
 しかし,その事業計画書に,落とし穴はないでしょうか。
 あなたが,これまで会社の強みを生かせなかった理由は何でしょうか。その分析ができていない事業計画書は,説得的ではありません。
 あなたの会社は,強みがありながら,経営危機に瀕したのです。その原因は何か,できるだけ具体的に把握するようにしましょう。
 自社の弱みも正確に把握し,その対策も明確で,なおかつ会社の強みを生かした経営戦略が立てられている,そういう事業計画書が出来上がれば,債権者も納得するでしょうし,銀行も新規融資をしてくれるかもしれません。
④ 多摩オリエンタル法律事務所は,事業再生をお手伝いします
 事業再生に着手しようか悩まれている方は,是非とも多摩オリエンタル法律事務所の法律相談をご利用ください。当事務所では,相談者と打合せを密にし,あなたの会社の強みと弱みを把握し,説得的な事業計画書を作成するところからお手伝いいたします。

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