会社の自己破産 弁護士報酬なんて払えないと思っていませんか

会社の自己破産について,“資産が何もない”状態になって相談に来られる方がいます。話をさらに聞いてみると,信用は完全になくなって,売掛金が入る予定もないと言います。このような方でも,弁護士事務所に相談に来ていただきさえすれば,まだ救済の余地があります。問題は,“資産が何もない”ので,弁護士に相談することもできないと思っている方です。
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NHKの昔話裁判(カチカチ山)について

 弁護士をしていると,法曹とそうでない人との感覚の違いを実感させられることが多々あります。NHKで,昔話裁判という番組があります。例えば,そのカチカチ山で,タヌキに対する殺人未遂(?)で起訴されたウサギを擁護するネット上の声が多いようです。しかし,法曹の感覚では,ウサギに執行猶予判決が妥当と考える人は,むしろ少数なのではないでしょうか。   “NHKの昔話裁判(カチカチ山)について” の続きを読む

資金繰りが厳しい~小規模企業共済に手をつける前には弁護士にご相談を!

平成26年の調査によると,全国の中小企業は約380万だそうです。中小企業基盤整備機構によれば,小規模企業共済に在籍しているのは約160万件だそうです。このように一般に普及しつつある小規模企業共済について,破産手続の観点から説明したいと思います “資金繰りが厳しい~小規模企業共済に手をつける前には弁護士にご相談を!” の続きを読む

会社をたたむ―その相談のパターン

破産事件は,通常,介入通知発送→債権・資産調査→破産申立てという流れで進行します。特段問題がなければ,介入通知発送から1,2ヵ月で破産申立てまで完了します。ところが,会社を破産させる場合,関係者が多数いて,事案毎に違った問題を抱えているため,通常の進行を一口で説明することはできません。そこで今回は,会社をたたむときの課題を,いくつかのパターンに分けて,簡単に説明したいと思います。 “会社をたたむ―その相談のパターン” の続きを読む

私,失敗しないので―私,負けないので?

先日,とある医師が書いたコラムが興味深かったので紹介します。最近医療ドラマで有名になった決めゼリフ「私,失敗しないので」というのは,あり得ないというのです。失敗したことがない医者がいるとしたら,それは経験不足の医者だろうということでした。 “私,失敗しないので―私,負けないので?” の続きを読む

多摩市・稲城市の弁護士に依頼するメリット・デメリット

 多摩オリエンタル法律事務所は多摩センター駅近くに事務所を構えているため,多摩市の方や稲城市の方からの相談が多いです。そこで,今回は,多摩市や稲城市の方が,地元の弁護士に依頼するメリット・デメリットについて説明したいと思います。

1 多摩市・稲城市の社会問題に精通している
 地元で開業していると,相談者は自然と多摩市,稲城市の方が多くなります。この地域からだと,個人からは債務整理,離婚,高齢者問題といった相談が多く,事業者からでは倒産や少額債権回収といった相談が多いです。このような地域性のある分野のノウハウが自然と蓄積していくので,地元の弁護士は地元の社会問題に精通していくことになります。

2 相談・打合せをしやすい
 弁護士との相談・打合せは,その事務所で行うことが多いです。複雑な案件だと,打合せの回数も増えますので,近所の法律事務所に依頼した方が楽です。

3 多摩市・稲城市の人脈がある
 弁護士業務には,法律知識だけではなく,医学や税務といった専門分野のみならず,業界の慣行などの知識も必要となります。弁護士が法律以外の知識を十分にもっているはずがなく,こうした周辺的な知識は,協力者に問い合わせて仕入れていくことになります。このため,弁護士には,幅広い人脈が求められます。地元で長く開業していると,自然と多摩市や稲城市での人脈が形成されていきます。したがって,地元の弁護士に依頼することは,事案解決に有利となります。

4 プライバシーは厳守
 これに対し,地元の弁護士に依頼することで,情報漏洩などを危惧される方もいます。しかし,弁護士には,法律上,守秘義務があるので,情報漏洩のリスクはほとんどないと断言できます。多摩市は人口約15万人,稲城市は人口約9万人。弁護士に相談したことが噂になるほど,小さい社会ではありませんので,地元の弁護士にお気軽に相談されたら良いと思います。

~多摩オリエンタル法律事務所~
多摩センター駅徒歩3分。夜間・休日も対応いたします。債務整理のご相談は無料です。多摩市、稲城市の方からのご相談が多い事務所です。債務整理・離婚・相続・後見等の個人事件や、売掛金回収・倒産等の法人事件の実績多数あります。

お問い合わせはこちら042-357-3561

債務整理の弁護士の依頼の仕方


 このところ,「他の弁護士に債務整理の依頼をしていたが,辞任されてしまったので,何とかしてほしい。」という相談が多いです。弁護士の辞任は,相談者本人に問題があるケースもあるので,余程のことがない限り,私が相談者にその辞任の当否を説明することはありません。ただ,話を聞いてみると,「債務整理に慣れた弁護士に依頼しなかったのだろうな。」と思われるケースも多いです。そこで今回は,債務整理を依頼する弁護士選びのポイントについて説明したいと思います。 “債務整理の弁護士の依頼の仕方” の続きを読む

人工知能(AI)の発達と弁護士業務の将来について

 昨年の話になりますが,海外で人工知能「裁判官」が開発されたとのニュースがありました。私のような法曹が起案する文章は,建前上は,すべて法律を根拠としており,“機械的”なものです。ですから,法曹分野は,人工知能による起案に馴染みやすいともいえましょう。このニュースは,「やっと現れたか」,といったところです。 “人工知能(AI)の発達と弁護士業務の将来について” の続きを読む